日本のものづくりがここ10年混迷していたが、残念ながら大手メーカーの危さが露呈しだしました。
それは、世界の市場がそれなりにバランスが取れている状況下で、中国が世界市場に進出し急成長遂げたが、リーマン後EU市場のあおりをまともに受けだしたのが中国で、中国景気に乗っていた様に思っていた日本だが、実は単にコストを考えた日本メーカーの思惑と、中国の品質アップに日本のメーカーが貢献しただけだったのではないだろうか。
その点ドイツの主要メーカー、特にものづくりメーカーは堅実で、10年先やもっと先を見ていたように思う。
それこそが、伝統やブランドを大切にする事や、長く会社が存続できる重要の要素ではないだろうか。
海外の国際見本市に何度も行ってみて、海外のものづくりやデザインと比べ、日本の「メイド イン ジャパン」と銘打った商品とデザインや品質を見ると、日本のものづくりの危うさを感じていました。
何かそこには、軽いものを感じるのです。地に足がしっかり着いていないというか、安易にデザインを借りていたり、本来の日本ならではの品質を大切にしたものづくりとはこんなものだったのだろうか、どこか違和感があるのです。
世界にMade in Japanと銘打った商品を作るなら、本当に自信を持ってまた誇りを持って紹介できるものづくりをしないと、日本のものづくりに将来はと云うより明日は無いと思うのです。
後日は、山中教授の「Made in JapanでiPS細胞の実用化を・・」と語られたコメントに
日本のものづくりの復興のヒントがあるのではないかと思うことを書きます。