前回の投稿の写真の髪飾りの事について詳しく書いておきます。

写真の 蒔絵櫛こうがいの模様デザインですが
四君子文様(正確には五聖)です
※「四君子文様」
四君子文様(しくんしもんよう). 蘭、竹、菊 、梅の四つの花で四季を代表する草花を組み合わせた文様で、 平安時代から 日本の文化を感じさせる意匠のひとつ。
さらに詳しく書くと、この蒔絵には、背景を金地にしてあちこちを、べっ甲素材を見せるように抜いてある。それが松(松葉重ね)を感じる「粋」なデザインだ。
ゆえに、四君子に「松」が加わって「五聖」(ご せい)となる。
ついでに、写真には五代目武七(安太郎)の明治37年の塗師業の鑑札(全国に出かけるために必要な物)や、初代の武七の印鑑、 その他は、金の簪、髪飾りの珊瑚の髪留めなど 色々塗師藏の残り物等など。
江戸から明治大正にかけての地方町の小さな工房の昔を振り返るきっかけを「あさが来た」が作ってくれありがたい。
工房のWebサイト
http://makie.urushi-net.jp/makie/