2014年07月11日

「輪島塗の産地から漆万年筆 新発売」 <6>他国の万年筆と比較して

AP社の蒔絵万年筆の事を書きましたので、その万年筆を紹介します。
インドは欧州とのつながりが昔からあり、Penに関しても歴史があります。欧州市場を意識していますので、当然日本の蒔絵技術に関しても魅力を感じていたはずです。
これらの蒔絵は、ヒンドゥー教の神 ガネーシャなどを描いたもので、蒔絵としては技術もですが、AP社のロシアのカラフルなデザイン色調に挑戦させた力作です。(個人的には好みではないが)
pen-ap.jpg

だが、これは日本の蒔絵装飾を全面に出したものですが、明らかにインドの万年筆です。

このように、蒔絵はプロデュースによって色々な表現ができるのです。何故日本のメーカーは日本ならではの蒔絵装飾技術を、現代の日本文化やデザインと融合させ伝統技術を進化させた、こころときめく素敵な万年筆を作れないのでしょうか。
そこが、筆記具メーカーだけではなく、時計メーカーや電気メーカーをはじめとする日本のものづくりを危うくしているところではないか。

(続く)
posted by 漆ネット at 06:02| Comment(0) | 職人 工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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