漆業を江戸時代からつないでいる小さな工房です。10年以上前から技術の発揮する場を求めて、パリなどの国際見本市出展を重ねて、ものづくりも見てきた。
ドイツやスイスまたパリのブランドメーカーや内外のものづくりを見比べる機会もあります。日本のデザイナーやプロデューサーが打ち出すものづくりが、日本の雑誌などで紹介される事とどこか乖離がある事も感じています。
アップルのジョブズ氏は、ものづくりの現場に大変興味があったそうです。現場や技術に対しての知識や執着が海外のブランドメーカーほどに、日本のメーカーはあるのだろうか。ものづくりが忙しかった頃、下請の技術企業と親企業との関係がどうであったのだろうか。受身で仕事をさせられ、本来挑戦的である技術企業の体質を失わせたのではないだろうか。
美術の話ですが、大胆なデザイン力が際だつ琳派の絵師たちは、美術専門家をだますほどに見事に箔足を描ける技術職人達の技を必要としていた。
イタリヤの技術を持つ繊維工房は、インパナト―レと云う業態がコンバーターとなり、存続させたという。
日本での本来のメイドインジャパンの復興は、常に挑戦する優秀な技術集団と企業をつなぐ真のコンバータを必要としている。また、そこには市場成果の対価に見合う、十分な報酬が伴わなくてはならないだろう。
透明素材を漆芸の手わざで装飾する技術をパリ国際見本市で紹介して、色々な商品やインテリア空間を装飾する技術を開発。 iPhoneを飾ってみました
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