2011年05月16日

現在の蒔絵万年筆を考え 印籠蒔絵に学ぶ事

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この蒔絵は、光悦と宗達による「四季草花下絵和歌巻」を蒔絵にえがいた制作品

蒔絵は、技術だけではなく描くものにそれなりに思い入れが無くては、結果として良いものが出来ません。
蒔絵千年の歴史の中で、今残っている名品といわれるものもそうだけれど、時代を映しているように思う。
人は、蒔絵の技術においては室町時代にある程度完成された言います。

私は、そうともいえないと思いますが、現在漆器以外の色々な製品の装飾に蒔絵など漆芸の技が使われていますが、
それらを見ると、そう思ってしまいます。京都国立博物館で長く在籍されて蒔絵の研究をされていました故 灰野氏は、生前
よく口にされていましたが、日本の文化が育ててきた蒔絵装飾は終わったとさえ口にもらしていました。
灰野氏の蔵書を見ると、蒔絵に対する思いは本当に深く、ファンでもあったことが伺え知れます。
だから、漆芸装飾技術の発揮できるステージを、松田先生をはじめとする先達の漆人と同じように考えておられたのだと思います。

先だっても、海外の万年筆や時計メーカーの事を引き合いに出しましたが、江戸時代には印籠蒔絵が作られました。
日本でも大変ファンの多い、スイスなど欧州の時計や万年筆の大胆で精密な仕掛けや装飾には、百年以上前の海外万博で
日本の工芸の技が紹介され、中でも、印籠蒔絵などからずいぶんと欧州のものづくりに、刺激を受けたのではないだろうか。

現在の蒔絵万年筆を考えると 印籠蒔絵が生まれた状況にどの様な人達がどう関わった考えるべきとおもう。
また、時計にしてもそうで、ただ精密な技術や仕掛けを入れて3千万円では、海外のものには追いつけないと考える。

漆ネット
posted by 漆ネット at 13:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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